カジノ法案 18日の衆院内閣委で審議入り-柴山内閣委員長

2014年06月17日 14:47
6月17日(ブルームバーグ):衆院内閣委員会は17日の理事懇談会で、カジノを含めた特定複合観光施設(IR)の整備を推進するための法案について18日に提案理由説明と質疑を行うことを決めた。柴山昌彦委員長が理事懇終了後、記者団に明らかにした。今国会は22日に会期末を迎えるため、成立は次の国会以降になる。
 
同法案は国際観光産業振興議員連盟(IR議連、通称:カジノ議連)の細田博之会長(自民党幹事長代行)ら自民、日本維新の会、生活の党などの議員が昨年12月に国会提出したが、衆院内閣委は政府提出法案などを優先したため、審議入りが遅れていた。
 
柴山氏によると、18日は午前9時から細田議連会長による提案理由説明を行った後、各会派による質疑を同10時50分頃まで実施する。
 
政府は16日に公表した成長戦略の素案でIRについて言及。「観光振興、地域振興、産業振興等に資することが期待されるが、その前提となる犯罪防止・治安維持、青少年の健全育成、依存症防止等の観点から問題を生じさせないための制度上の措置の検討も必要なこと」から、「関係省庁において検討を進める」とした。
 
公明党で同委に所属する浜地雅一衆院議員は5月のインタビューで、今国会での審議入りは可能だが、成立は「日程的に厳しい」と指摘。ただ、いったん審議入りすれば秋の臨時国会で成立する可能性は十分にあるとの見通しを示している。