シンガポール観光成長 カジノ原動力 GDPの5.3%に相当

2014年03月27日 19:03
ンガポールの観光産業が拡大している。世界の旅行関連企業のトップ約100人で構成する英民間非営利団体の世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)によると、シンガポールの今年の観光収入は前年比5.8%の203億シンガポール(S)ドル(約1兆6366億円)に達する見通しだ。同国の昨年の観光収入は191億Sドルで、国内総生産(GDP)の5.3%に相当した。現地紙トゥデイなどが報じた。
 
 WTTCによると、アジア近隣国での中間層急増がシンガポールへの旅行需要を押し上げる。それにともない、同国の観光産業の雇用は今年、前年比3.8%増の14万7000人に拡大するとしている。
 
 シンガポール観光の成長エンジンとなっているのがカジノ産業だ。米紙ラスベガス・レビュー・ジャーナルによると、シンガポールの昨年のカジノ収入は前年比3.8%増の60億米ドル(約6133億円)だった。
 
 同国に2カ所あるカジノ付き統合リゾートの一つ「マリーナ・ベイ・サンズ」を運営する米カジノ運営大手ラスベガス・サンズのアデルソン会長兼最高経営責任者(CEO)は、今後、60億米ドルを投じて同施設の拡張を図るなど、積極的な投資で需要を取り込みたい構えだ。(SankeiBiz 2014年3月26日)