【フィギュア】直前ブックメーカー情勢一変、浅田3番手に後退 キム・ヨナにリプニツカヤ肉薄
2014年02月19日 16:50
メダル獲得が期待されている浅田真央が登場するフィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)が日本時間の20日午前零時に始まる。浅田と韓国のキム・ヨナの一騎打ちとみられてきたが、ロシアの新鋭、ユリア・リプニツカヤの出現で情勢は一変。当初は韓国のキム・ヨナが最有力候補だったブックメーカーの金メダル予想も、ここにきて、ロシアの新鋭、リプニツカヤが台頭し、浅田は3番手になった。
フィギュア団体でロシアの15歳の少女が見せた演技は、世界に強烈なインパクトを与えた。
三大ブックメーカーの1つ、ウィリアムヒルの金メダル予想オッズはSP開始約10時間前の時点で、キム・ヨナ、リプニツカヤがともに2・10倍と互角。この影響で、浅田は2番人気から3番人気に下がり4・50倍に。コーラル、ラドブルックも、キム・ヨナの優勢こそ変わらないが、リプニツカヤが肉薄している。
一方、海外メディアは、キム・ヨナ有利との報道が多数を占めている。
米ニューヨーク・タイムズ紙はアルベールビルの金メダリスト、クリスティ・ヤマグチさんのコメントを紹介。ヤマグチさんは「キム・ヨナとリプニツカヤの一騎打ち」との見立てをしながらも、「(キム・ヨナは)円熟味と経験の2つが勝っている」と指摘。「リプニツカヤが勝つためにはキム・ヨナが一つでもミスするしかない」と前回女王を支持している。
また、ヤマグチさんは、浅田について「トリプルアクセルに苦しんではいるが、とても美しい表現のできる選手。ベストの滑りをすれば、チャンピオンになるすべての資質を持っていると思う」とコメント。
予想では、苦戦が強いられている浅田だが、完璧な演技をすれば、金メダルの可能性は十分にあるのは間違いない。
【2014年2月19日 産経ニュース】