ハウステンボスにカジノ誘致は適当 長崎県・佐世保市IR調査検討協議会の専門家会議
2014年02月24日 15:58
長崎県・佐世保市IR調査検討協議会の専門家会議は、ハウステンボスにカジノ誘致は適当との意見書を協議会に提出しました。長崎県として、カジノリゾート誘致に向けた取り組みをしていく方向が固まりつつあるようです。
HISが手掛けた長崎-上海フェリーの外航上でのカジノ運営など、先駆的な取り組みが国にも評価されて、ハウステンボスがカジノリゾートとして将来認められることを期待しています。
カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を検討している長崎県・佐世保市IR調査検討協議会(会長・石塚孝副知事)の専門家会議は22日、「IRの導入を目指すことが適当」とする意見書を石塚会長に提出。設置場所は「ハウステンボスが有力な選択肢」とした。石塚会長は「県北地域発展の起爆剤になる。しっかりと方向性を出したい」と述べ、県として誘致に前向きな姿勢を示した。
専門家会議は有識者ら6人で構成。昨年5月の設置以降、7回会議を開いてIRを誘致した場合のメリットやデメリット、経済波及効果などを検討したほか、経済、教育、防犯など延べ38団体と意見交換した。
意見書は、IR導入の利点としてアジアからの誘客や雇用創出効果などを挙げる一方、治安悪化や青少年教育への悪影響、ギャンブル依存症者の増加など想定されるデメリットについて「万全の規制を講じることにより影響はほぼ生じさせないようにすることが可能」などとした。
同日、佐世保市内で専門家会議の委員らが石塚会長に提出。IRをめぐる情勢や意見書の内容についての市民説明会もあり、会場の参加者から「設置場所については、ハウステンボスありきではなく、長崎市や他の都市の人も入れて慎重に検討すべきだ」などの意見が出た。
(長崎新聞 2014年2月23日)