仏小売りカジノ、2013年は中南米好調で営業利益18%増

2014年02月21日 16:21
[パリ 18日 ロイター] -仏小売り大手のカジノ(CASP.PA: 株価, 企業情報, レポート)が18日に発表した2013年通期決算は、ブラジルなど中南米での事業拡大が奏功し、営業利益が18%増加した。今年についても、売上高・利益の一段の拡大を見込んでいる。
2013年営業利益は23億6000万ユーロ(約32億4000万ドル)で、自社予想の範囲内だった。海外事業は32.6%の増益。
カジノは、ブラジルのスーパー最大手であるグルポ・ポム・デ・アスカー(PCAR4.SA: 株価, 企業情報, レポート)を傘下に収めており、売り上げの60%をブラジル、タイ、ベトナム、コロンビアで得ている。カジノは今年の業績について、海外売上高の力強い伸びを予想しているほか、フランスの売上高も増加に転じ、実質的な営業利益が一段と拡大するとの見通しを示した。
カジノは、2014年業績見通しの具体的な数値は示さなかった。
カジノの株価は今年に入って7.3%下落した。減速する新興市場へのエクスポージャーをめぐる警戒感が広がったことから、欧州小売株指数(同0.6%安)を大幅にアンダーパフォームしている。